水戸黄門の子孫偽り500万円詐取、57歳無職男逮捕 | Numeblog

水戸黄門の子孫偽り500万円詐取、57歳無職男逮捕

水戸黄門の子孫偽り500万円詐取、57歳無職男逮捕

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050105-00000513-yom-soci

水戸徳川家の当主と信じ込ませ現金をだまし取ったとして、千葉県警松戸東署は5日、埼玉県春日部市南、無職宮部秀昭容疑者(57)を詐欺の疑いで逮捕した。

 調べによると、宮部容疑者は2001年4月下旬、千葉県船橋市内の健康ランドで知り合った同県柏市の無職女性(55)に、「私は水戸の当主。北海道にばく大な土地を持っていて、国に売れば30億円以上になる。1000万にして返すので印紙代500万円を貸してほしい」と言って女性から500万円をだまし取った疑い。

 宮部容疑者の話を信じ込んだ友人からも「あの人は水戸黄門様の子孫。お金持ちのすごい人」と聞かされ、宮部容疑者からもらった名刺の「日本国際親善厚生財団・JAP総本部カリフォルニア州筆頭理事会長」という架空の肩書にもだまされてしまったという。

 再三にわたり返済を迫られた宮部容疑者は「まだ土地が売れていない」とごまかし、連絡用に使っていた携帯電話も解約したが、2002年2月に女性から被害届を受けた同署が、名刺を基に捜査を始めたところ、宮部容疑者の実名と判明、居所を突き止め逮捕した。宮部容疑者は「金は遊ぶ金や生活費に充てた」と供述しているという。



行方不明となり被害届けが出されてから3年が経過した今、ようやく容疑者が逮捕される運びとなったのは、やはり水戸黄門の子孫と名乗るだけあって諸国漫遊の旅にでも出ていたためなのでしょうか。

黄門様の時代から300年余り、おされヘアを叩いてみれば文明開化の音もしまくる昨今。時代はすっかり移り変わり、人々は苗字を持ち、雅な名前から何人なのかよくわからない西洋かぶれな名前まで、日本人の氏名のバリエーション、あるいは人口は今日まで急激に増加してきました。そうした中で人々はその身分を証明、紹介するために、誰もが身分証明書などを持つようになり、名刺にしてもサラリーマン、警察官はもとより、飲み屋のオネエチャンから就職活動中の学生にいたるまで持ち歩くような時代となりました。当然のことながら歴史上の人物の子孫の方々も僕たちと同じように身分証明書や名刺、11桁の住民票コードを持っていることでしょう。

それはもちろん今回話題にあがった水戸光圀の子孫の方も例外ではないと思います。江戸時代に武士の間で広く流行した印籠も次第にその姿を消し、いまや印籠よりも陰毛からめた淫行や援交が横行している時代です。印籠を使っている人なんて里見黄門様と一部のマニアくらいのものでしょう。毎度毎度ブラウン管の中で、格さんから印籠片手に紹介され続ける水戸光圀、その子孫の方もひょっとしたら一族の代名詞とも言うべき印籠を携帯していないのかもしれません。おそらく葵御紋の印籠などは用いず、免許証や名刺などで自らを紹介、証明していると思います。(聞くところによると水戸光圀の印籠は徳川家博物館というところに展示されているようですし)。

しかしだからといって怪しげな役職の名刺と借用書なんかだけで、容疑者のことを徳川家の子孫だと信じてしまうのもどうでしょう。健康センターで出会ったということなので、ひょっとしたら印籠の代わりにたいそうご立派な陰毛、あるいは肛門でも見せていただいたのでしょうか。とにかく印籠はおろか、警察手帳を見せられても「これひょっとして偽物じゃないでしょうね?」と問いただしてしまうほどに疑い深い僕からしてみれば、こんなことまずありえないことで、少なくとも徳川埋蔵金に関する何らかの資料、古文書を見せていただくか、あるいは東京ドーム地下闘技場にでも連れて行っていただかない限り、僕はその人が徳川家の子孫だなんてまず信用できません。というか正直この場合は100%信じます。信じたいです。そんなもの見せられればもはや疑う余地はどこにもありません。

いずれにせよそんなうさんくささ溢るる自称黄門様の子孫に500万円貸すくらいならば、‘パチスロだよ黄門ちゃま’に500万つぎ込んだほうがまだいくらかましです。お銀が後ろで応援してたり、「人生楽ありゃ苦もあるさ」なんて流れれば、否が応にも熱くなるってものです。

bata